図書館総合展フォーラム2012 in 仙台「東北を訪ねるバスツアー-支援と受援の現場を巡る」の参加レポート

5月28日(月)に開催された図書館総合展フォーラム2012 in 仙台「東北を訪ねるバスツアー-支援と受援の現場を巡る」のレポートが届きましたので、ご紹介します。レポートして頂いたのは新潟県立図書館の奥山智靖さんと、筑波大学情報学群知識情報・図書館学類の菊地成美さんです。

なお、本レポートは事実を正確に伝えるものではなく、個人の参加者の主観による感想になっています。ツアーに参加されなかった方にも、その内容をお楽しみいただければ幸いです。
  

他ウェブサイトのバスツアーに関するレポート

東北を訪ねるバスツアー-支援と受援の現場を巡る~参加記(新潟県立図書館 奥山智靖)

本バスツアーは前日5月27日日曜日開催の図書館総合展フォーラム2012 in 仙台の一環として企画されたものだが、私は都合により、当日朝仙台入りしてバスツアーに合流した。

5月28日月曜日、当地を訪れた時、南三陸町図書館は既に南三陸町総合体育館「ベイサイドアリーナ」2階に移っていた。東日本大震災発災後、プレハブ2棟、カウンター1個で再出発したこの図書館。避難所が本でいっぱいになってきたため、図書館を一日でも早く再開してほしいという声に後押しされてのものだったと聞いた。そして少し前までは、プレハブにトレーラーハウス、移動図書館車で開館していた。明治三陸地震津波、昭和三陸地震津波、チリ地震津波と嫌という程津波の被害を受け、津波への防災意識も高かったのに、今回の津波はその想像以上のものだった。だからこそ、賛否両論あったが、現在の館内にも東日本大震災コーナーを設け、津波を中心に地元の資料が展示してあった。これはひとえにこれまでの南三陸町の図書館活動の延長線上にあってこそ行えたことだと思う。

午後に訪れた名取市図書館どんぐり子ども図書室はよくできた図書館だった。準備に地元関係者をはじめ全国から大勢のボランティアが駆け付けて、たったの1ヶ月(!)で開館にこぎつけたことで知られている。建物や書架に特徴があって木造のウッドブロック構法で、組手什に地元登米町森林組合の杉部材3413本で組み立てた44台の書架が設置されていた。一方、関係者以外は立ち入り禁止となった昭和30年代の市役所跡の名取市図書館は今にも崩れそうな危険な状態であった。今回の案内からは外れていたが、震災2ヶ月後から臨時開館を行っていたあおぞら号・なかよし号(共に自動車図書館)や、昨年10月(財)図書館振興財団の支援で建ったプレハブの南館、そして木造のどんぐり子ども図書室という一連の建物・車両群に東日本大震災発災後1年の名取市の図書館活動の様子を垣間見た気がした。
  

図書館総合展フォーラム2012 in 仙台「東北を訪ねるバスツアー-支援と受援の現場を巡る」レポート(筑波大学 情報学群 知識情報・図書館学類 菊地成美)

 2012年5月28日(月)、東日本大震災の被災地を巡るツアーがあり、参加させていただきました。初めての被災地入りで変な緊張もあったのですが、ツアーを終えてからは、消化に時間はかかるかもしれませんがいいことを経験したな、と。また、自分にできることを探そう、という気持ちです。
  

南三陸町図書館

開館日でした。第1印象は、規模は小さくともかわいい図書館。図書館新聞も壁に貼ってありました。でも詳しく見ると、ベイサイドアリーナにも震災の爪痕は残っており、いまいるところも完璧ではないのかもしれません。今後、南三陸町図書館がどうなるのか聞いてみればよかったのですが。贈られたという、移動図書館も最後に見せていただきました。このバスで町内巡っているのかな、たくさん貸し借りがされているといいと思い、南三陸町図書館をあとにしました。
  

名取市どんぐり子ども図書館

 休館日なのに、館長さんと職員さん2名が直々に迎えてくださいました。びっくりしつつ、南三陸町図書館でもそうだったので、saveMLAKの方たちのおかげ(縁)でおじゃまできるんだなぁとしみじみ感じました。
 どんぐり子ども図書室は、建物も書架も木製で、いい香りです。木、すごくいいなと思ったのですが、木には木のむずかしさがあるようです。中は、土足厳禁。布絵本や人形もいろいろおいてありました。よみきかせスペースとお手洗いが近いので、子どもが気を散らさないように?スクリーンで仕切ってあることなど、おもしろい工夫だなぁと感じました。
 ツアーでは図書館の近くの商店、市場もまわり、また、石巻、東松島の被災地も車窓から視察しました。1日案内をしてくださったsaveMLAKの岡本さんと江草さん、ありがとうございました。また、見せていただいた図書館の職員の皆さんも、本当にありがとうございました。