津田大介と語る図書館-図書館へのメッセージ

津田大介と語る図書館-図書館へのメッセージ

津田大介と語る図書館-図書館へのメッセージ

  

日時:2012年11月22日(木) 10:30-12:00
場所:第14回図書館総合展 展示会場内
主催:図書館総合展運営委員会
協力:アカデミック・リソース・ガイド株式会社
講師:
 津田大介さん(ジャーナリスト、メディア・アクティビスト)
 田邊稔さん(国立情報学研究所特任技術専門員)
 日向良和さん(都留文科大学図書館学講師)
 myrmecoleonさん(みゅるめこれおん)
司会:
 岡本真さん(アカデミック・リソース・ガイド株式会社 代表取締役/プロデューサー)

概要:ベストセラー『Twitter社会論』や近著の『情報の呼吸法』『動員の革命』等で知られる津田大介氏を招き、事前募集した指定討論者と図書館について語り合います。
フォーラム詳細:http://2012.libraryfair.jp/node/896
  

  

(以下敬称略)
  

フォーラムの構成

  • はじめに 司会の岡本より講師紹介
  • 講演「ソーシャルメディアと図書館の可能性」津田大介さん(ジャーナリスト、メディア・アクティビスト)
  • 講師によるパネルディスカッション
      

関連資料

はじめに 司会の岡本より講師紹介

  

津田大介(ジャーナリスト、メディア・アクティビスト)

  • 津田さんに図書館について語ってもらう訳
    • 「ブックビジネス2.0」のベースとなるシンポジウムを2009年に開催
    • ちょうど津田がツイッター社会論を書いている時期
      • ライターの立場として本の今後、本の未来はどうなっていくかということが印象に残った
    • いま様々な分野で活躍している津田が図書館をどう捉えているか聴いてみたい
        

myrmecoleon(みゅるめこれおん)

  • 以前大学図書館員だった
  • 現在は米沢嘉博記念図書館職員
  • ニコニコ動画に関する活動もしており著名
    • ありらいおんさんの名で親しまれる
        
        

講演「ソーシャルメディアと図書館の可能性」津田大介(ジャーナリスト、メディア・アクティビスト)

  

  • このフォーラムに出ることになったきっかけ
    • 岡本さんに図書館について語ってくれと言われて内容を考えてきた
    • 会場の図書館員のかたへ…「著作を買ってください」
  • 著作権自体が相当ここ数年変わってきている
    • それに伴い図書館の環境も変わっている
    • 近年の著作権に関する法改正
    • インターネットでの共有も盛ん
    • 図書館という場は誰に対してもオープンにはなっている
      • しかし、本そのものが共有されるべきものではないか
  • CC(クリエイティブコモンズ)について
    • 津田が出している本はCCをつけている
    • 極端な話、買ったその日に自炊し公開されても良いと思っている
      • そういうこともやってもらって構わない
    • 電子化を勝手にしてもらって図書館でも活用してほしい
         

現在のソーシャルメディア

  • 情報爆発について
    • 個人がみんな記者のような存在になる
    • マクルーハンはすでにいまのような状況を予見
      • マクルーハン「メディアが進化することで、情報が消化しきれないぐらいの勢いで飛んでくる。すると、受け取る暇が亡くなる。それに対抗するため、個人個人がことばを用いて情報発信し、みんな記者になっていくだろう」
  • 個々が情報を発信するようになる時代
    • 情報爆発時代を乗り切るために、発信をすることが重要
  • 図書館はその個人の発信の手助けをすることが必要
    • これまでは本を通して、その支援をしていた
  • 個人個人が対人の情報発信をする、その手伝いを図書館がするようになるのではないか
  • 日本のソーシャルメディアの現状
    • ソーシャルメディア人口は増えているという調査結果
  • 月刊利用者数(PCユーザー)
    • ネットレイティング社「ニースセンNetView」調べ(2012年9月)
      • Twitter:1324万人3000人
      • Facebook:1736万9000人
      • mixi:568万人6000人
      • Google+:415万人9000人
  • 日本のソーシャルメディア人口
    • インターネットメディア総合研究所調べ(2010年5月)
      • 閲覧のみも含む人口:5060万人
      • 書き込みを行ってるユーザー:3090万人
  • 日常コミュニケーションツールとして普及しつつある
  • Twitterを使っている方、Facebookを使っている方、それぞれどのくらいいるか…「たくさんいますね、さすが図書館関係者」
  • 昔はミクシーだったのがTwitter、Facebookと人口が変化
  • 2010年1月1日、鳩山元首相がツイッター参加を表明し話題に
    • 日本であのときツイッターユーザーは300万人
    • インターネットユーザーのうち20人に1人くらいしか利用されていなかった
    • 変人か新しいもの好きしか利用していなかった
    • ここ3年くらいで一気に普及したということが数字から見える
        

ソーシャルメデジア現象を読み解くキーワード

  • リアルタイム性
    • なにか衝撃的なことがあると、リアルであったときに「知ってる?」と話題になる
    • ツイッターではそれがRTされたりと、ソーシャルメディアでは簡単にできる
  • 共感・協調のメディア
    • 世界中のPCを使えば、感情や思考をテレパシーのように共有できる
    • 共感される感情であればあるほど繋がっていくことができる
      • 東日本大震災のれでいふぉー
    • 強い感情もまた繋がりやすい
      • 政府に対する怒りの感情が電波していき広まっていくなど
  • オープン
  • 特にツイッターは完全にオープン
  • フェイスブックも一部完全
  • ソーシャルメディアではコミュニティに参加や離脱が簡単にできるのが特徴
    • いいね、RTなどによる参加
  • 参加するのもいろいろ障壁があるし、離脱するのはもっと大変
  • 言葉を悪くいえば「熱しやすく冷めづらい」
    • すごい勢いで熱していくので行動に繋がっていく
  • プロセス
    • 書いた情報は3日もすれば振り返えられなくなる
    • そこにあるのは熱量
    • 物事を実施するまでのプロセスがみえる
    • プロジェクトの透明性
    • 透明性が、興味喚起につながっている
  • ソーシャルメディアは人を集めるのにいいツール
    • 動員の革命を起こしたといえる
  • なぜそうなった?
    • 通常は繋がりえなかった人が繋がることが出来る
    • 普通は地域・組織など繋がることの出来る人を縛られている
      • ソーシャルメディアはちがう
    • 優良な情報をくれる人をフォローするなどして繋がる→会ってみよう、となる
  • 繋がりえなかった人が感情で繋がっていく
    • 6月29日の反原発デモが良い例
    • なぜ反原発デモ来たのか調査した結果(情報拡散ルート研究会調べ)
      • 1番:ツイッター 37%
      • 2番:人づて(口コミ)18%
      • 3番:Web 20%
      • 4番:フェイスブック 10%
      • 5番:テレビ 4%
      • 4番まで、既存メディアが無い
      • 約8割がネットで繋がっている
    • 原発稼働のプロセスが不透明だったのに対して政府に怒りを持った人が集まった
         

マスメディアとソーシャルメディアの影響

  • テレビの速報は情報が一瞬で数万人に届く
    • 視聴率1%=100万人,10%なら1000万
    • 図書館とは全く別の時間軸で情報を提供しているのがマスメディアで、瞬時に届けるのが特徴
    • 新聞は半日かかるが多くて1000万
  • ネットの情報提供はそんなに多くに届かない
    • テレブや新聞は向こうから情報が届けられる
    • ネットは自分で情報を取りにいかないといけないので拡散しない
    • 世界で一番見られているブログは、上地雄介のブログ
      • ギネス記録も持っている
    • 1日23万人に見られているが、テレビで言うと0.23%の世界
    • 新聞社のウェブサイトでも瞬時~随時で数万~数百万の訪問
      • 朝日/読売で一日の訪問者10万人
  • ツイッターの影響
    • 大阪の橋本さんや、ソフトバンクの孫さんのツイートは瞬く間にRTされ、数百万人に数分で届けることが出来る
    • 世界で一番フォロワーが多いのはレディ・ガガ
      • フォロワー3000万人。瞬時に数千万単位に情報を届ける
    • 瞬時に数千万単位に情報を届けられる拡散力の高い”初めて”の「インターネットメディア」がツイッター。それを「個人」が持てることの可能性
      • デマなどの危険もあるが、瞬時に届けることが出来る
    • オバマ大統領のツイートは80万のRTがされている
    • 一般既存メディアよりもすごい勢いで飛び回っている
    • オバマとロムニーのテレビ討論に関する呟きは1300万ツイートされた
    • どんな時に盛り上がったのかもツイート数でわかる
    • ビッグデータとして活用・分析もされている
    • イギリスのガーディアン紙がロンドンの大暴動のデマの分析を行っている
      • デマを流したユーザーが緑色、デマに疑問を呈したユーザーがオレンジ色で図になっており可視化も容易。デマがどんどん広がっている様子などを見ることが出来る。
      • デマをトレースするという事が行われていることがわかった
      • データジャーナリズム賞も受賞
          

ネットで魅力的な情報環境をつくるには

  • ネットで話題になる物事の特徴
    • 共感が得られる
      • 共感するモノがきっかけになっている
    • リアルタイム性
      • いまおこっていることにコミットしたい
    • 新規性
      • 新しいもの好きなひと向け
  • 女性誌で書かれている「恋愛に必要な3つing」
    • フィーリング
    • タイミング
    • ハプニング
      • なにか運命を感じさせるもの
  • 2つの共通点
    • フィーリング:共感が得られる
    • タイミング:リアルタイム性
  • ソーシャルメディアで行われているは、ネットだがコミュニケーションであることがわかる
    • ソーシャルメディアで多くの人とコミュニケーションを取る中でムーブメントを起こすにはこの3つの要素が重要になる
    • 恋愛って「人間関係」を反映したもの
        

ヒットメーカー、もしドラ編集者「加藤貞顕氏」のTDL

  • 加藤さんは最近売れているものには共通点を見つけTDLといっている
  • Technology、Design、Lifestyle
    • Technologyに裏打ちされており
    • Design性が高く
    • Lifestyleの変化を促すもの
    • iPhone
    • ルンバ
    • ヒートテック
    • ポケットドルツ
    • TENGA(津田「これは真面目な場所では出さないほうが良かったかな…」
  • スペンドシフト
    • ひとはビジョンが示されていてデザインがいいもの、楽しいものに出会ったとき動く
      • グリーンバード
      • プリウス
      • オキュパイウォールストリート
      • 官邸前デモ
           

すべての転機は2006年から2007年に起きている

  • ツイッター
    • 2007年3月にウェブアワードを受賞
  • フェイスブック
    • 2006年に一般開放
  • iPhone
    • 2007年1月に発表
  • アンドロイド
    • 2007年11月に規格策定
  • ニコニコ動画
    • 2007年1月にβ開始
  • Ustream
    • 2007年3月に設立
  • イーモバイル
    • 2007年3月定額データ通信サービス開始
  • クラウトコンピューティング
    • 2006年Googleのエリック・シュミットCEOが初めて言及
  • 我々の今の情報環境を支えているものがこのころ出来ている
  • だいたい3年後に一般的になる
      

図書館で何が出来るか

  • 近年ベストセラーが作りづらいと言われている
    • 個人個人の嗜好の多様化
  • 情報がセグメント分けされている
  • 新聞は難しいと感じる
    • 中学生のときは読めたのにいま読めない、なぜか
    • 新聞は連続して読むことを前提にされている
      • 前日の続きとして読ませている
  • ネットはそうじゃない、興味のあるときに読む
    • テレビのテンポ間にも、YOUTUBE世代にはダラッと感じるかも
  • ネットの情報はまだ偏っている
    • 人知を共有する場所がない
    • 自分はどうやって情報をインプットしてるか
      • 3割:ネット
      • 3割:本
      • 4割:人
      • 人と会って得られる知見が需要
      • ネットでも情報を得ないと追いつけない
      • 人と話すことが情報と付き合っていくコツ
      • そういう場が必要
  • DBとしての機能
    • レコメンド機能が変化してきている
    • かつては新聞の書評欄で紹介されると本が売れた
      • いまはあまり売れない
    • ソーシャルメディアで見かけたり、自分の好きなこの人がいうなら間違いない、ということがポイントになってる
    • 電子化に伴い司書の役割が変わってくる
      • キュレーションとしての役割
    • こういう本を探しているというときに、その情報に到達する方法を提供してくれる司書
    • 情報ソムリエとしての機能が必要
    • そういうスマフォアプリがあってもいい
    • 図書館総合展でもそういうつながりを支援する取り組みがある
    • 情報や人が集まっている場所として図書館が魅力的になる必要性
  • これらを演出した図書館があったらよりたくなる
    • 地方に若者は集まれる場所が欲しいと思っている
    • 若者がイオンしか行くところがない
      • 地方では彼らの文化的欲を満たせるのがビレバンのみ
  • いろんなひとが集まれる場とクラウドファンティングなどの機能が組み合わせることによって図書館が文化的発信拠点に
  • 図書館側からの情報発信が必要
      

まとめ

  • 自分はおもしろい人と出会えるからツイッターやってる
  • 実際に人と会った時も、ツイッターでの交流を介して密度の濃い話を出来る
    • リアルの密度を濃くしてくれるのがソーシャルメディア
  • それは図書館も出来る機能
    • コミュニケーションの濃度を高くする場としての図書館
  • コミュニケーション革命が起きていることを正しく認識し、恐れない
  • 「こんなことがしたい」というアイデアを即座に実現できるのがソーシャルメディア
  • 情報はインプットとアウトプットのバランスが大事
  • マスメディア、ネット、書籍、ひとづてに情報をまんべんなく仕入れて、「リアルタイム」「新規性」「共感」を意識した情報発信を心がける
  • ネットのコミュニケーションだけで現実が変わるわけではない。その原理原則を忘れず、リアルとの相乗効果を大きくしよう
  • 変化は起き始めたばかり、焦る必要はない
    • いまから始める、図書館を変えるにはいまが一番良いタイミング
  • 新しい図書館像をみてみたい
      
      

講師によるパネルディスカッション

  

  

岡本/
今回このフォーラムではパネリストを公募した。ここに応募して顔を出し津田さんと討論するのは勇気がいったと思う。
津田さんと話す権利はこの3人にある。この3人を中心にしていくが、会場にも話をふるかも。津田さんの話を聴いてまずはひとことコメントいただく。
  

パネリストから講演をきいてひとこと

日向/

  • 非常におもしろかった
  • みなさんに伝えたかったのは図書館界は公式アカウントを持つ待たないでもめていることについて
    • 上司にいちいち決済をとるのは大変
    • ネットにつなぐのは一瞬だが決済に時間をとられる。これはムダ。
    • 図書館員個人が個人の責任で発信してもらえたら図書館を使ってくれる人がもっと遠くから来てくれるかもしれない
    • 公式にこだわるのはアホらしいと感じた
        

田邊/

  • 2006年と2007年のうねりについて
    • 図書館界でもライブラリー2.0、RSSを利用した図書館サービスを考えてきた
    • ようやくいまブレイクしたという印象
    • 慶応でSEをやって、人材を利用していかなければいけないという思いがあった
  • ウェブ3.0は、個人がインターネットに向いていく時代
    • 自らが利用していかないと思わせたのが2006,2007年のうねりだった
    • 図書館員が硬直化し縦割りのなかでやりたいことを遣れない状態
  • スキルがあっても活躍出来ない人の光を当てて行きたい
  • そういうところに貢献できるDBを作っていきたい
       

myrmecoleon/

  • 2007年がきっかけというのに共感
    • 自分はグーグルマップのサービスとウェブキャットを組み合わせて示すというサービスをしていた
    • ブログでこういうものを作ったというタイミングでニコニコ動画のアカウント取得のタイミングがあった
    • ニコニコ動画でツイッターが話題になったのもこのころ
    • 2009年に論文ったーを出した
      • コンセプトは「ツイッター自体を論文化しよう」
      • 論文の有用な情報をツイッター上に、時期や話題に合わせて流すというBOTを作った
  • 人々がなにかを判断する手助けになるよう広い意味でも図書館の知見を活かしたかった* 場所としての図書館という話があったが、ソーシャルメディア自体を図書館にしていきたいという思いがある
      

パネルディスカッション

津田/
DBの話について補足。ウェブで調べ物をしているとgoogleが使い物にならない。本来はDBであった。一週間後でも10年後でも探せる、世界中の知を集めるというのがgoogleのはず。10年前くらいの情報が検索しづらい。 新聞も出てこない。
ブログ以前の個人が作っていたものがプロバイダの契約切れでみれないしアーカイブも一部しかない。2000年ごろにはこうなるとはわからなかった。 ネットにあるから保存はしないう考えは違ったと今はわかる。
ネットこそ古くなると実は見られないことがわかった。どんどんソーシャルになってしまい検索で見つけられる情報が減った。

ナタリーもどのサイト経由で来るか変わってきている。前は5割が検索だったのがいまは2割。自分もツイッターの情報をもとにしてくることが多い。時系列でこの情報を残しておきたいというのが難しい。

googleも方針を変え、パーソナライズ検索になった。googleがアルゴリズムによって情報に重みをつけていたものが、gmailなどの情報から、個人に合わせた検索結果を表示するようになった。情報検索の、良い意味での誤配が無くなった。本屋に行ったら他ものが目についてそれを買うという行為と同じという経験が以前はあった。ネットでもそう。パーソナライズによってそれがなくなった。
図書館ではネットで調べても調べられなかった情報を教えてくれる司書がいたり、検索システムがあったり、そういうものを求めたい。
フローとストックというと、ストックの根源としても図書館に期待したい。ここに来ると良いストックがあるということをフローなネットで情報化してほしい。myrmecoleonのソーシャルが図書館化してほしいという話題に繋がってくる。
   

岡本/
会場でインターネット・アーカイブをご存知の方はどのくらいいるか
  

(あまりいない)
  

アメリカのアーカイブ。URLをいれるとそのアーカイブが見れる。国立国会図書館のWARPの親玉みたいな仕組み
  

日向/
自分は図書館員としてお話する。
分類法をやったことのあるひとは、本のタイトルをみて要約し分類しているはず。この本いいなと思った本をひとりひとり目録と同じように、その情報をネットで流せばそれで書評になる。業務中にやると怒れるかもしれないがぜひやってほしい。

図書館員の信頼度はまだ高いと思っている。この本を勧める力によって信頼は得られている。信頼のあるうちにネットで発信することで、図書館というフィールドが広がるということやってほしい。公共図書館と他の館種の繋がりも生まれる。

自分は研究者でもあり、修論は自治体の市町村合併について書いた。当時の情報が、検索には出る中の情報が見られ無いことが多い。本来は文科省が保存すべき名情報を文科省が消していたりする。保存を頑張ってほしい。
  

田邊/
主題をとれる図書館員はだいぶ減ってきている。
有用な情報を個人ベースで提供出来る人もいないし図書館はまだソーシャル化していない。業務として認められない。
ある大学で、カリスマレファレンスライブラリアンおりSNSもやっていた。ある時期、カウンターに人が来ない…という事があり、調べたら、SNSでそのライブラリアンがレファレンをするということをしており、利用者が図書館に来る必要がなくなってしまっていた。
上司がこれを知り、「ネットは信頼性の低いものであり、それを図書館に持ち込むことに対しては疑問」と言われてしまった。
組織の中枢を担う高齢者はSNSをしていない。図書館自体がソーシャル化しないと個人が浮かばれない。一方でそういう図書館員が少なくなっているのも現状。
  

津田/
ジャーナリズムも同じことが起こっている。
某大学でジャーナリズムを教えており、これまのジャーナリズムも大事だが、ネットを活用した報道の形を教えている。朝日や読売の定年退職間際のような人が教官として来て、学生に対して「ネットの情報を使うな」と教えられる。
そのこと自体がメディアリテラシの授業になっているが…。
ガザ地区の実際がそこにあるのに、それを見ないというのか、という疑問。
同じく、ニコニコ動画で記者会見を流すがあればダメ、という教官もいる。権力者のいう事を最初から最後まで流すのはゲッベレスがやった洗脳と一緒だ、という。それどころか、ニコ動はみんなコメントで突っ込みながらみてるのに(笑)
  

田邊/
そういう人は利用をしていない。実際にやればわかるのでは
  

津田/
炎上が怖いし、未知の物をしるのが怖いのだと思う。
フェイスブックは実名で比較的安心のコミュニケーションができるということで、ソーシャルメディアについて知る良い緩衝剤になている。
殺伐としてツイッターに参加する前段階として機能しれくれれば。
  

棚場/
フェイスブックはネガティブなことが書けない。ツイッターはツイッターは書ける。そういう棲み分けが出来ている。
  

岡本/
今日ここにいられる方はラッキーです。自分はフォーラムに来ているが、職場では仲間がいまも働いているひともいるはず。
Ustreamで録画をしているが、リアルタイムより後日視聴が多い。フォーラム中にツイッターでのツイートをあとでみてリアルタイムの追体験をしている人もいる。
ソーシャルメディアに疑問を持っているひとに紹介して、現実に役に立っているということを示したい。
   

津田/
図書館とソーシャルメディアはとても相性が良い。ここ一年くらいでおもしろいサービスが出ていることは興味深い。
ライブラリーオブザイヤーをとったビブリオバトルもyoutubeを利用しており、おもしろいな、と思っているものを共有できるほうになっている。
図書館員のレファレンスの信頼を活かして図書館員だけのビブリオバトルはおもしろいのではないか
図書館界でも新しい可能性が広がっていると思う。
図書館員だけを集めたビブリオバトルとかあってもいいのでは。
  

岡本/
ビブリオバトルは図書館総合展で昨年もやった。
ソーシャルメディアと関連させると、濱野智史さんと、李明喜さんのやっていたセミナーで、図書館を『図書環』と表現することを提示した。
図書館そのものがソーシャルメディアだし本もそう。むしろなんで抵抗感があるのか。もうちょっと問題として考えたい。例えばwebだってCERNの図書館員が作った。Yahooのディレクトリ構造はLISのPh.Dが作った。
Googleのpagerankはcitationの応用。図書館・図書館情報学の発想からのブレイクスルーは多い。ただ残念ながら、図書館内ではなく、それを使って外の人がブレイクする。
外からではなく、図書館の中からそういう取り組みが出来るにはどうしたらよいだろうか。
  

田邊/
図書館員のOS力が必要。コンテンツはある、しかしそれを運用できていない、資産運用がうまくいっていない。人というものがうまくいっていない。
コンテンツとコンテンツを繋ぐのは人。検索のフィルタリングは誰がやるのか。図書館員に期待できると思うが予算など先細りになっているし人も減っている。
人と人を繋ぐのは図書館員しかいないOS力が必要。DB化して動かしていきたい
  

myrmecoleon/
図書館は本質的には道具。使ってもらわないと意味もない。
図書館が使われているということや認識にされているのは使いづらいということ。自分自身が内省してどういうところが世の中にとって使いやすいことを考える。道具を用意してアウトプットしていく。
論文ったーについて。
時事に合わせた論文を出すと論文が読まれる。そういった、うまく使いたい価値ある資料が図書館にたくさんあるはず。それを知っているのは図書員。そこを掘り出して出していく仕組みが必要。いままで外部のほとが多かったのは図書館員が内省をしてこなかったのでは。成功体験を引きずっているのでは。自分たちの使い方を考え、自分たちを使っていくことをしてほしい。
  

日向/
図書館に30万冊の本、それを整理して出せるようにしている。学生たちが簡単に読めるように分類している、そのスキルを一般化出来ないか。
別の図書館での応用、自分の生活のなかでの応用、市の仕事の中でそれをつかえないか。
抽象度をあげることで、たくさんのなかから必要なものを選ばなければならないということき図書館のスキルを応用できる。
商業出版の雑誌に投稿していた人が、雑誌が高くて買えなくなり、OAにしている。論文を投稿する人が投稿料を払って、利用者が無料で見る。見るのは無料なのでよく利用される。機関リポジトリも効果的か。
こんな応用を考えてみたというものをた発信して欲しい。量の中から良いものは出てくる。
  

津田/
OSとアプリの話が印象的。ここ10年で図書館の外の世界では書店の変化があった。ジュンク堂のような、じっくり読む空間、図書館のような本屋が衝撃的だった。ジュンク堂が出来てから,
調べ物するときジュンク堂に行くようになった。いろいろ読んで一番いいものを買うことが出来る。いまだったら代官山蔦屋、六本木ヒルズにコアワーキンぐスペースがあったり、そういう場所に人が集まる。
これは、図書館に憧れて図書館の真似をしており、そこに人が集まってきているといえる。図書館の味付けのために、デザインなどをしている。使っているのは図書館のOS。図書館の御根本的機能wお今おっぽくするだけで良くなるのでは、根幹は図書館でウワモノをどうするか。働いている人の意識を変える必要はあるが焦る必要はない。世の中にどうやって合わせていくか。内装を変えるなど見せ方を変えれば若者、いろんな人が来るポテンシャルを図書館は持っている。
  

田邊/
焦る必要がないというと、いまの図書館員は動かない。思考停止に陥る。焦ったほうがよいかな(笑)焦らなくても良いが、急いでほしい。
  

津田/
橋本市長がそうしようとしているように、図書館の予算は削りやすい。そういったときに、図書館は大事な物だと示すことが必要。貸し出しや入館者数じゃないし指標を示せれば。
ソーシャルメディアで住民への広いサービスができていたということを実績として示せるような広い指標。
  

田邊/
橋本市長にリッチな体験をしてほしいですね
  

津田/
橋下さんは『いい』と思えばやる柔軟さもある。受けるような、わかりやすい派手さはあってもいい。橋下さんだけの問題ではない
  

日向/
聴いてもらう人がなにが好きか考えるいうことが必要。
いまあるなかでなにが喜ばれるのか。クレームに対して適応をするテクニックが必要。
焦ったほうがいいといったが、なにか潰れるというとき図書館の具体的な名前がでたら既に終わり。
常にストックは大事。うちは日本でも有数のこういう図書館だからもう一度考え直してといった提案が出来たり、改善案を出せるようになったほうがいい。
  

myrmecoleon/
ウェブの力で政治を動かすを読んだ。ネットと政治について考えたことがPSE法。
話題になっていることが知らされていなかった。議事録などについてブログに掲載したところ反響があり、こういうところはみなさん意外と見てないんだなと知った。
その後有志の方の活動もあり、国の方でも方向を変わった。気が付いてなかったら施行されていたかもという怖さがある。
世の中の人はあんまり議事録を読まずに風評だけで評価しているところがある。どこかで間違っていたということに気が付く冷静な目を持った人が必要。そういうひとは実は少ないが、図書館員はその目を持っている。
  

津田/
まとめっぽいことをいいます。3.11で人生が変わった。改めて気づいたことは文字は強いという事。それまでリアルタイムのアーカイブという気がしていた。おもしろいものが一回限りのフローで消えていくのはもったいないと思っていたので、自分の取材の経験を活かして、リアルタイムで文章に要約していた。これで、あとで見れるし検索もできる。いろいろな場所でやってくうちに言葉や文字でひとが動くと気付いた。
図書館員は文字や言葉にずっと触れているので文字の力を知っている。その力をどう生かすか、ソーシャルの力と組み合わせてやってほしい。言葉の力を知ったうえで図書館をどう変えていくか、変わっていかなけば。
平田オリデさんは文化に対してお金を払うべきだろうといっている。映画料金の補助をしたり、そうやって文化が豊かになれば自殺者も減るのでは。日本の文化予算は低い。新しい流れを減らしたうえの図書館に予算を増やして自殺者を減らそう、といった方向性も考えられる。
  

田邊/
「自殺したくなったら図書館へ行こう」といっている図書館もあった。
  

津田/
よいですね。人々に図書館の意義を知らせるワーディングが求められている。
  

田邊/
図書館員は奥ゆかしい人がもっと出てきていい。一歩踏み出してアカウントをつくりましょう。
  

津田/
外からPRしたり、図書館の訳和英を外の意しられるPRをやってもよいkもあ。
  

岡本/
「焦らずにしかし休まずに」。これを自分のスローガンにしている。
怠惰にならないでほしい。ここでバスに乗り遅れる、と行動することはパワーがいる。思考を止めないで出来ることを考える、取り組んでいくことが重要。

自分はsaveMLAKで震災の支援活動をしてる。被災地に足を運ぶのをはじめはためらっていた。行くことを勧めてくれたのは津田さん。被災地に行くのが悩ましいというと、行きたいと思ったら行っていいし行かなくてもよい、と話してくれた。言葉の力。これで楽になり、とりあえず行ってみようというところがありsaveMLAKの活動に繋がっていった。言葉の力を再認識する。
津田さんはじめゲストの方々によって今日は言葉の力が伝えられた。来年図書館総合展でおもしろそうで仕方ない、と津田さんが思うような活動をみなさん出来るようにしたい。  

津田/
お好み焼きがおいしかったことしか覚えてない(笑)
自分のひとことが人生変えたとは。怖いがおもしろい。
来年は1日時間をつくって図書館総合展に来たい。
  
  
  
  

(執筆:山下聡子)